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自分で言うのもなんですが、法律家というのはある意味悲しい生き物です。
クライアントの利益を守るため、放っておくとできるだけ100対0で当方が
有利になってしまうような契約書や覚書を作ってしまうものなのです。
それがどんなに常識外れの内容であっても、法的な完璧さを追求して
しまうのです。
例えば、品質さえきちんとした製品を作ってくれさえすれば納期はある程度
譲歩しても良い、なんてときもあるはずです。
でも、その状況を法律家にクライアントがきちんと説明しない限り、「品質は
100個のうち1個でも不良があったら一銭も代金は払わずとも良く、納期に
間に合わなかったら即キャンセルできる。」なんて契約条文が当たり前の
ように出来上がってくるのです。
こんな契約条件をいきなり押し付けれられた相手方は一体どう思うでしょうか?
こんな無茶苦茶な現実とかけ離れた契約書や覚書に押印を求める取引先を
信頼して取引したいと思うでしょうか?
答えはNo!!
技術的な打ち合わせの時はなごやかにスムーズに商談が進んでいたのに
契約条件の打ち合わせを契約書や覚書を使って始めたら、途端に険悪な
ムードになり、結局交渉決裂した!なんてケースが非常に多く起きています。
後から慌てて口頭で、「契約書には一応このように杓子定規に書いており
ますが、実際は大丈夫ですから。。。」なんて言い訳しても手遅れです。
昨今の訴訟リスクの高まりにより、日本国内におけるビジネスにおいても
契約書の重要性に関する意識は高まる一方で、一昔前の義理と人情で
ビジネスを進めるやり方は、通用しなくなってきているのです。
少し想像してみてください。
社運をかけて、何年もかけて進めてきた一大ビックプロジェクトが、契約交渉
に入った途端に一瞬にして水の泡と消えてしまったら、あなたはどのように
感じますか?
今まで力を貸してきてくれた社員や取引先に何と言って説明しますか?
プロジェクトのためにつぎ込んできたコストを一体どうやって回収しますか?
以上のような
①字面だけの契約書や覚書
②良くわからない契約書や覚書
③相手方とのケンカの原因となる契約書や覚書
を作ってしまうことは、多くの中小企業経営者、個人事業主、
総務、営業、購買、研究担当の方々がはまってしまうワナであり、
絶対に避けなければならないことなのです。
あなたの会社の契約書や覚書は大丈夫ですか?
そして、こんな不安や恐怖から解放され、夢と希望に満ちて
本来業務に思いっきり、集中したいと思いませんか?
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