折角、苦労して交渉し、良い条件を勝ち取ったにもかかわらず、
その結果について記録していなかったために、後になって細かい点
について忘れてしまったり、相手方から「そんなことは言った覚えは
ない。」または「あれはそういう意味ではなかった。」などと言われて
議論が蒸し返しになることがあります。
従って、 交渉の節目節目(例えば1日の会議が終了した後に)に
下記の3つのポイントについては議事録にして翌日には相手に確認させて
了承のサイン等をとってしまうのが理想的です。
①議論したこと
②合意に至ったこと
③未合意事項で今後議論しなければならないこと
また、議事録の他に作っておくと効果があるのがペンディング
リストです。項目としては下記の5項目ぐらいです。
①争点になっていること
②相手方の言い分
③相手方の言い分における矛盾点、弱い点
④こちら側の反論ポイント
⑤既合意事項
内部資料に留めるにせよ、相手にみせるにせよ、これを作って
おくことにより、交渉の合間に作戦を練り直し、新しい視点を
発見し、効果的に交渉を継続することができます。
また、交渉を再開する際にまた同じ論点を何度も持ち出して堂々
めぐりをすることを防ぐ効果も期待できます。