質問は前もって用意しましょう。
相手の言っている内容を確認するための質問は別として、
相手からなにか聞き出そうとする質問または相手を誘導して
自分の言うことを受入れさせるための質問は、なかなかその場
の思いつきで出るものではありません。
小さなことでも質問しましょう。
いざ聞いてみると案外重要なものであったりすることが少なく
ありません。聞いてみて何でもなければそれで良いし、もし大事
なことであれば質問して良かったということになるのですから遠慮
せずに聞くべきです。
相手が覚えきれないほど1度にいくつも質問しないようにしましょう。
例えば。。。
「納入機械の性能保証はできないということですが、それは生産量
のことですか?それとも機械的保証のことですか?部品に欠陥が
あったら当然生産停止になりますが、それも知らないというのでしょうか?
普通だったら部品の欠陥は修理か交換ですが、それもできないということ
ですか?それはおかしくないですか?」などと矢継ぎ早に質問を浴びせれば
1つ1つの質問はごく当然のものであっても、相手は面倒になって、
「とにかく性能保証はしません!」と開き直るか良くても最後の質問だけに
答えて、「本当に部品に欠陥があったと証明されれば交換ぐらいは
しますよ。。。」 ということで終わってしまいかねません。
面倒ですが1つ1つ丁寧に解きほぐし、1つの質問に対して相手が十分に
回答したら次に移る、というようにしましょう。
回答にはじっと耳を傾けましょう。
たまに相手が答えているうちから次はどんな質問をしようか考えている人
がいるかと思いますが、これもエチケット違反であるし、危険です。
次の発言を考えながら聞くと注意がおろそかになったり、相手の答えを
自分が聞きたかったように脚色して聞いてしまったりすることがあります。
質問の中に答を入れるのはやめましょう。
(例が悪いかもしれませんが)盗人を捕らえて「なぜ盗ったんだ?
金が欲しかったのか?」「はい」と言わせてみても本当の真意を知った
ことにはなりません。
特に相手が返答につまるような質問をする場合にその中に答までを入れて
しまうことは、時として本音のところを言いたくなくて返事に窮している
相手を助けることになり、なんの得にもなりませんので、できるだけ避け
ましょう。