■契約不適合責任(カシタンポセキニン)
契約不適合とは、簡単に言うと商品の不良です。
契約不適合責任とは、売買契約によって商品を購入した後、
その商品に欠陥・不具合があり、それが通常の注意をもってしても
発見できないようなものである場合に、ある一定期間内で
あれば、買主が契約解除、代金減額、追完請求および損害賠償等を
売主に請求できることを言います。
ただし、個人間取引と異なり、企業間取引など商人間の売買
については、買主は商品の受け取り後、遅滞無く検査し、瑕疵
や数量不足を売主に通知する義務が課され、それを怠った場合
は買主は契約不適合責任に基づいて契約解除、代金減額および
損害賠償請求ができないとされています。「企業なんだから
商品受入チェックなんか当然しておくべきでしょう?」という訳です。
なお、契約不適合責任を売主が負う期間は原則として商品の引渡から
民法では1年、商法では6ケ月となっています。
しかしあくまでも任意規定ですので、個々の商品の特性、取引形態
に応じ、補償範囲と併せて相手方と交渉し、別の期間を取り決める
ことができます。